素敵な家の空気感について真剣に考えてみた



リューの実家のリビングとおじいちゃん

リューの実家で受けた衝撃

リューの実家に行ったとき、「なんだこの空気感は!?」という衝撃を受けました。

「こんなオシャレな家見たことない!」という衝撃。

“ロッタちゃん”という僕の大好きなスウェーデンの映画があるんですが、まさにその世界観でした。
「憧れの世界が本当にあった!」という感動が押し寄せました。

今まで僕が見たどんなお金持ちの家よりもオシャレ。
といっても、直接行った経験があるのは都心のタワーマンションくらいしかありませんが 笑

リビングに入った瞬間、思わずリューに「めっちゃオシャレじゃん!」と叫んでしまいました。
オシャレというよりは”素敵”という言葉がふさわしかったかもしれません。

僕の頭の中には”素敵な家=お金持ち”という式が成り立っていましたし、日本では多くの場合その方程式は成り立つと思います。

しかし、リューの実家は決して裕福ではありません。
チホレツクというロシアのド田舎にあり、
リューがモスクワで売っていた毛皮のコートの値札を見て、「実家が買えるw」と言ったほどです。

でも僕は、「こんな家が羨ましい」と心の底からそう思いました。

このとき、「実は、素敵な家の空気感を作るためにお金はあんまり必要ないのでは?」という考えが浮かびました。

では何がこんなに見事な家の空気感を作るのでしょうか。

素敵な家の空気感を作る要素を考えてみた

僕は今回、家の空気感を作る要素は3つあると考えました。
民族と違和感・土地・年月です。

仮説1・民族と違和感

そういう生活様式をしてきたという民族であり、その生活様式をすることに違和感を持たない/持たれないこと。

これは、「民族」が大事なのか「違和感」の方が大事なのかまだ自分でも結論が出ていません。

例えば、日系3世くらいのアメリカ人の家に行ったとします。みんな顔は日本人ですが、ライフスタイルはもうアメリカ人ですよね。
そういう人の家を見たことがないので、まだここはどちらかわかりません。

日系アメリカ人の家をちょっと想像してみたら、それがアメリカ風でもあまり違和感を感じないだろうなーと思うので、ここはもしかすると「違和感」が正解かもしれませんね。
そして、違和感を感じないためには、「物心ついたときからその生活様式だった」というくらいの人が住んでいる必要があると思います。

仮説2・土地

ここでいう”土地”とは、その生活様式を周囲のほとんどの人が取り入れていること。
“周囲”とは、”その家から目に見えるくらいの範囲”ではないでしょうか。

例えばディズニーランドを想像して見てください。

ディズニーランドにいるときってディズニーの建物に違和感を感じませんよね。
それは、目に見える範囲すべてがディズニーの世界観の建物だからだと思います。

でもシンデレラ城がもし、新宿にあったりしたら嫌ですよね 笑
ディズニーどころか、完全にラブホテルです。

ディズニーランドとか東京ドームシティくらいのある一定の範囲で、その生活様式・建築様式が大多数を占めている状態が大事なのではと思います。

仮説3・年月

リューの実家は築年数でいうと多分30年くらいです。
30年って一見長いですが建築物としてはそんなに長いとは言えないですよね。

つまり、築年数はあまり関係ないんじゃないかと思います。

かといって、新築はどうしてもどこかによそよそしさが出てしまいます。
ピカピカすぎる床や、くすみやキズ一つない壁、生活に不自由するレベルのモノの少なさなどです。

その家に住む人がその家の全てを把握できるくらいの時間を過ごし、ある程度内装に汚れや使用感がつき、ある程度の私物で満たされたくらいで十分なのではないでしょうか。

ということで、この3つをまとめると、

1.その家に、「物心ついたときからその生活様式だった」というくらいの人が住んでいて
2.その家から目に見えるくらいの範囲のエリアではそのライフスタイルが一般的であり
3.その家に住む人がその家に完全に慣れる程度の時間を過ごしている

この3つが揃ったとき、その家に素敵な空気感が出るのではないでしょうか。

結論:海外の家の空気感を日本人が出すのはなかなか厳しい。

今回はロシアの家を紹介しましたが、ヨーロッパのライフスタイルへの憧れはすごく良くわかります。
イギリス人の一軒家はもっとオシャレで、日本人が羨む有名ブランドの食器などが何十年も使われているかもしれません。
ウェッジウッドなんかは僕もものすごく好きですし、欲しいです。

でもその国以外の人がその国の空気感を追求して多額を費やしても、きっとある程度のところで頭打ちになる気がします。
本物志向の人ほど不幸になるのではないかと思います。

これは別に日本人を批判したりけなしているわけではありません。
逆に、日本的な和の空気感って海外の大富豪がお金をかけても手に入れられないんじゃないかなとも思います。

海外のセレブなんかがよく自宅に和室を作っちゃったみたいなのを見ますが、あの人たちが求めているのが「本物の空気感」だとしたら、心から満足できているのかちょっと疑問です。

テレビや雑誌でヨーロッパの家を見て、「こんな家に住みたいなー」と思ったとき、
実は「こんな家に住めるレベルのお金が欲しい」なのか
それとも本当に「こんな家に住みたい」なのか

その欲求に向きあわないと、せっかく大金を使って憧れの空間を手に入れても、なんかしっくりこないという感じになってしまうのではないかと。
お金をかけたわけではないのにとても素敵だったリューの実家を目の当たりにして、少し考えさせられました。

空気感って難しい。